だが多くのファンは、「えっ、朝日新聞が出してくれないの?」と素朴に思ったのではないか。主催は朝日新聞社と日本高野連。大会会長は朝日新聞社の社長だ。要するに高校野球は「教育の一環」と言いながら「新聞社の事業」なのだから、「足りなければ主催者が出して当たり前」と多くの人が感じても不思議ではない。お金を出す気がないなら主催は降りるべきだ、と私は思った。その責任も果たさずに高校野球を支配し続ける権利がなぜ朝日新聞社にあるのだろう?
高校野球を「高校生たちがもっと学べるよう」改革しませんか?
2年前は猛暑の危険性が問題視され、今年は長雨にたたられた。時期や実施方法など、根本的に高校野球改革を進めるべき時が来ている。会場を甲子園以外に求めることも含めて、真剣に議論した方がいい。複数の球場で開催すれば、1回戦、2回戦はもっと短い期間で実施できる。予選リーグ方式も採用できる。「永久関西大会」でなく、全国に会場を移すことで各地の野球振興・活性化にもつながるだろう。関西有利の偏りも是正される。
高校野球は春と夏の甲子園を頂点に、甲子園が唯一最大の目標、すべては甲子園を価値基準に運営され続けてきた。約13万5000人(今年5月末の時点で13万4282人。7年連続の減少)の高校球児のうち、夏の甲子園の舞台に立てるのは900人に満たない(ベンチ入り人数で882人)。わずか0.66%の「夢」を追う自己陶酔を強いられ、他の多くを犠牲にする高校生活を「当然だ」とされている。
私は、「夏の甲子園」と「春のセンバツ」こそが高校野球を不健全にしている元凶、諸悪の根源だと感じているが、これまで世間の大勢はそれを認めてはくれなかった。高校球児ひとりひとりの自由闊達な青春より、高校野球を見て楽しみたい大人たちの欲求が常に優先されてきた。
「諸悪の根源」と言った理由は書ききれないほどあるが、ひとつだけ書くと、「甲子園を絶対視することで、高野連も、高校側も、地方の役員も監督も選手も、思考停止になっている」、それが最大の弊害だ。モノを言わない、考えない。現状維持が高校野球の不文律になっている。そんな環境で、創造力豊かな若者が育つだろうか。
夏の甲子園をめぐる大々的な報道は、もしや「壮大なフェイクニュースではないか?」と考えてみた方がいい。新聞も中継も、現状維持、汗と涙と感動路線でしか高校野球を報じない。
甲子園には遠く及ばなかった高校球児たちが、どんな悩みを抱え、どんな葛藤と向き合っているのかということや、人生の進路や目標を見つけられずに悶々としている現状には光を当てない。
国民がこぞって高校生の野球に熱狂する日本社会は、果たして健全と言えるだろうか?
小学生時代から身長が180センチメートル以上あった清宮は、同年代では成長の早い選手だった。成長が早いことと将来の活躍はイコールではない。それなのに、「甲子園のスターはプロ野球でもスター候補」だという幻想で話題を作り続けている。冷静に考えたら、「高校野球をそれほどスター化し、国民がこぞって見るような娯楽の対象にしてはいけない」というのが賢明な結論ではないだろうか。だが、そんな冷静さを取り戻すことをメディアが阻害している。彼らにとって甲子園は貴重な商材だから。
高校野球は、もっと高校生主体の活動に生まれ変わった方がいい。「夏の甲子園」「春のセンバツ」をやめて、本気で考え直す時期だと、私は真剣に提案する。
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/09050558/?all=1&page=2
引用元: ・https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1630815548/
> 「えっ、朝日新聞が出してくれないの?」
日本人の大半がそう思ってる
取引先かなんかじゃね
販売店にノルマ課したんだろ
最終的には2億くらい集まったのにね
遠征費用は参加者負担
地方予選、甲子園は有料で見世物にしてるのに
金が無いとか有り得なだろ
皆そう思ってるから寄付金なんて集まらないんだよ
予選会場の切符切りと参加校紹介冊子販売も、球児にやらせてるし・・
甲子園の砂。
コメント